TM FACTORYの依頼受付が終わっても、
皆さんの手で作れるようにと画像いっぱい撮りました。
じつはわりと需要が高いんですよね。コレ。
専用で作ってくれれば売れると思うんですけど。
コイツにかならず付きまとう弱点。「横からの衝撃」。
どっかのメーカーならそれも改善して(ガイド付きにするとか?
製品化できると思うんですけど。売れないのかなぁ。
ショットガンシリーズがさらに展開したらあるかもね。
固定ガスソーコムもあれっきりだし。
今は電動とブローバックに一斉入魂って感じでしょうか。
マガジンはM16の300連を使いますが、
作業は大体どれも似てます。
横からの衝撃に弱い。という点を考えると、
190連のほうがいいと思います。
で、今回説明するのはほんの一例です。
もっといいやり方もあるかもしれません。
では説明します。
まず、シェルのシールは剥ぎましょう。
モナカ部分にカッターを入れて剥がずに切り離してもいいですが、
後の作業を考えると剥ぐことを勧めます。

マガジン側も、マガジン底の六角穴付き皿ネジを外し、
側面両側のストッパーを押し込みながら上に引き抜き、
引き抜いたら給弾口側(上方)のネジを数箇所緩めて、
画像のように半開き状態にして蓋や爪を取ります。

シェルマグ後部のピンを何かで押し込んで抜きます。

お尻をはずすと、中からバネが飛び出てきますので、
お尻抑えながら少しずつ外して、バネが見えてきたらバネを指で押さえて、
その後バネが飛び出ないようにスルスルと外してやってください。

シェルマグ給弾口のネジ2つを外して、開きます。

ここまででシェルからは、
ピン、ストッパー?、バネ、フォロアー、SPガイドが出てきます。

ここ重要。
マガジンを固定する位置の割り出しです。
M16用マガジンでいうと、赤線。
マガジンの溝のラインが、シェルマグのお尻のラインに沿う感じです。

わかりにくいのでもう一枚。
前方にせり出す長さは、約15mmです。
まぁ。現物と比較して問題なさそうな位置であればそこでOKです。
多少前後しても大丈夫だとは思いますが・・・(14mmでは確認しました)
この位置の割り出しに失敗すると、はまりません。
つまり、使えません。

その位置がハッキリしたら、300連マグのほうの古墳みたいな形した部分の
両端にあわせてシェルマグに目印をつけてください。
最初は少し小さめに見積もってもいいです。

そして、古墳にあわせてカッターで切り込みを入れていきます。
粘り気のある材質です。よく切れるカッターで気をつけて作業してください。

こんな感じにあてがってみて、パーティングラインと
シェルマグが直線状にくるようにします。

両側に同じように古墳状の切り込みをいれて、あわせたときに
こうやって隙間があく状態ではいけません。

裏からみるとこんな感じです。

今回はぴったりとはまりましたね。

古墳にぴったりはまっているのがわかると思います。

画像のようにカットしてください。
カッターで奥まで切り込みを入れて、ラジオペンチで掴んで
ぐりぐりすれば綺麗に折れて取れます。
跡が残る場合はカッターで整形してもいいでしょう。
この加工をすると古墳の全長が短くなり、
シェルマグをあてがうと前後の隙間が広がります。
シェルマグに目印を入れる前に、
こちらの作業をしておいたほうがいいかもしれません。

弾がスムーズに通らなければなりませんので、
青線のように角っこをカッターで切り落として、勾配をつけます。

そしたらパテを使います。
パテは、水っぽいと整形が大変なので練って使うタイプにしてください。
ホームセンターなどでホビー用が600〜700円くらいであります。
用途からしたら高い質は必要ないので100均にあるようなパテでも可。
練りこんだら、画像の部位に大雑把にパテを盛り、次に給弾口を確保します。
(画像のものは作業終了後のものですので、大体のあたりに
まんべんなくパテを盛ってください。その後引き伸ばして整形します。)
パテの整形は基本硬化後にしてください。
粘るうちにカッターの刃を入れたりすると、刃にまとわり付いて
付近のパテの形も一緒に崩してしまいます。
ちょびっと硬化し始めたくらいから作業をすると快適なのですが、
それは感覚的な問題なので自信のない方はチャチャっと作業して下さい。

ダブルカアラムからシングルへと変わるテーパ部分ですので、
最初から最後までシングルになるように道を狭めながら盛ります。
BB弾を乗せたときにちゃんとまっすぐと1列になれば理想です。
盛りすぎて弾が詰まると悪いので、隙間は大目に空けてOKです。

そして、マガジンに押し付けて、形をつけます。
(その後ふたつ上の画像の状態になるわけです。)

300連側にも一工夫。ちゃんと弾が流れるように、
シェルマグの坂のラインに沿わせてパテを盛り整形します。
画像ではふさがってるようにみえますが、
角度を変えればちゃんと弾が通るように作られています。

絵で表すとこんなです。赤がシェル。グレーが300連。
そして、青がその、弾が流れるようにするために盛ったパテ。

シェルマグ側も、同様の手順で両側にパテを盛り、
張り合わせたときにぴったりと閉じるようにしてください。
画像はちょっと隙間があいてますね。
給弾ルートはちゃんと確保されてるのがわかると思います。

そして、ぴったりとはまることを確認してください。
画像では気持ち浮き気味ですね。

で、ちょっと難易度アップ。
ふたつのマガジンをがっちり固定するには、
接着じゃとてもじゃないですが無理です。
で、ネジ止めをするにも1点では厳しいので、
M3を3つ、三角形状に配置して固定します。
M3より小さいネジでも全然OKです。
M3以上のネジでこの数、この配置だとちょっと面倒です。
まず、しっかりと止めるために上面を取っ払います。
余計に削っても問題ないので、
ネジを止めるとしたらここかな?って位置まで削りましょう。
万力で固定して棒やすり〜が一般的かと思います。
自分はベンチグラインダでやりました。

穴の位置は、300連と相談して、
穴を空けた先に何もないことを確認してください。
失敗例として、あけた先にネジが埋め込まれてて、穴が空け切れなかった。
とか、空けたはいいのだけどスペースに余裕がなくナットで止められないなど。
ナットで止める余裕がない場合は、300連側は2.4くらいで穴をあけて、
ネジを切って固定してもいいと思います。
ただ、強度を考えたら最低一箇所はナットで止めることをおススメします。
今回は、前方二つの穴は空けた先にネジがあったので、
とりあえず既存のネジを外して穴を空けて、タップでネジを切って、
既存のネジをはめたうえで固定しました。
後ろひとつは周辺になにもないので、ワッシャ(できればSPワッシャも)
をはさんでナットで固定させました。
穴あけは最悪ハンドドリルでも・・・。
安いときは1000円でACの可変速電動ドリルありますし。
究極的に安く済ませたかったら、
ダイソーとかでピンバイスを〜なんて手もあるかも・・・

まだワッシャをはさんでませんが、はめるとこんな感じです。

横っ面はこんな。
貫通しているM3ネジの先に、300連にもともとついていたネジ穴が
あるのがわかると思います。
そいつにぶつかる直前くらいまでネジを通してあります。

そして、ここまでできたら弾を給弾口からぽろぽろといれて、
スムーズに出入りすることを確認します。
ゆっくりと弾を流してもスッと出入りすればほぼ問題なく動くと思います。
途中引っかかったり、止まったりする場合は
その原因を突き止めて整形してください。
問題なさそうなら、シェルマグにストッパー?(半月上の小さいバネの付いた奴)
を組み込んで、300連のガワの中に収めて完成です。
おしりはキャップになります。
ピンは刺してもいいですし、挿さなくても問題ありません。
(落としたときに弾がこぼれるかもしれませんが)
ピンの代わりに爪楊枝を長めに切って差し込んでおくと便利です。
キャップをはずして、弾を流して、撃ってみましょう。
弾詰まりなく撃ち切る事ができれば大成功です。
ちょっとした弾詰まりならばシリコンスプレーなどで
解決することもありえます。
詳しく書いたつもりですが至らない点はあると思います。
わからないことがあれば掲示板でもメールでもご質問下さい。 |